株式投資と麻雀と性格と
- 2014/8/13
- 株式オピニオン
- 取引に向く性格
- 2 comments

先日、古い友人と麻雀をしました。その結果と考察は、面白いブログのネタになると思って、記事に起こしてみました。今回のテーマは、「麻雀と賭事と性格の関係」です。
友人達と管理人の性格から、賭事と麻雀に共通するスキルと性質の関係を分析してみました。内容は以下の通りです。
- 麻雀から株式取引を考える
- 取引のプロは賭事もプロ
- 管理人の場合
- 同じ理系でもギャンブラーは
- 氏か育ちか
麻雀から株式取引を考える
先日のことです。昔からの友人と麻雀を打ちました。面子は以下の通りです。
- 友人A(銀行の債権トレーダー)
- 管理人(株式投資歴10年)
- 友人B(趣味パチスロ)
- 友人C(趣味アイドル)
カッコの中に、わざわざ経歴を注釈で入れたのは、麻雀の強さと関係が深そうだからです。各人の略歴を考えると、麻雀の強さの秘訣が見えてきそうです。
そして、10時間の麻雀耐久レースが終了。その結果が、だいたいこんな感じです。
- 友人A(銀行の債権トレーダー) +450pt
- 管理人(株式投資歴10年) +150pt
- 友人B(趣味パチスロ) -400pt
- 友人C(趣味アイドル) -200pt
なんというか、相場の経験と麻雀の結果が如実に現れる格好となりました。この結果を踏まえて、今回は賭事と相場取引の関係を考えてみたいと思います。麻雀がよく分からない方にも分かるように書いみます。
取引のプロは賭事もプロ
まずは、某銀行で海外債券を扱っている友人Aに焦点を当ててみましょう。彼は、根っからの麻雀好きです。管理人の大学の同級生で、学生時代からよく麻雀に誘われました。その腕を買われてか、現在は銀行でトレーダーの職に就いています。
やはりというか、こと勝負ごとに関しては、彼の腕はピカイチです。他人に振り込まないし、手役は大きい。引き際と勝負時をよく分かっています。株式取引でいうところの「損小利大」がよくできています。ある意味、お手本通りのトレードをしていると思います。
そんな彼でも、銀行の同僚との麻雀では負けることもあるようです。同僚達も皆、トレーダーですから、そこにはハイレベルな戦いが繰り広げられているのでしょう。というより、彼らは例外なく麻雀ができる所が驚きです。相場で飯を食っている人というのは、皆、賭事も一定のレベルにあることが伺えます。

取引のプロは賭け事もプロ!?
「ポーカーを初めて5分で誰がカモか分からない人は、自分がカモなのだ。」
これは、株式取引の名人、ウォーレン=バフェットの名言です。やはり、相場に足を突っ込む人というのは、賭事にも精通しているようです。「手法だ」「メンタルだ」といっても、トレードというのは結局のところ、リスクと引き替えに利益を得るゲーム=賭け事に近いものがあります。この点、賭事と相場の間には、共通して有益なスキルがあるのでしょう。
管理人の場合
さて、トータル2着は管理人でした。管理人のケースを語ってみましょう。
管理人は、実は賭事はあまり得意ではありません。どちらかというと、パズルやゲームといった知的作業の方に興味があります。仕事は自動車関係のエンジニアで、新製品の開発や、そのための構想、実験、シミュレーションなど、およそ株式相場とは関係のない仕事をしています。
もっとも、仕事柄、「考える」作業というのが非常に多いので、麻雀のような先の展開を読むゲームで役に立つのかもしれません。それに加えて、(自分でいうのもなんですが)理系ゆえに数字や確率に対しては抜群のセンスがあります。

株式も麻雀も分析第一!?
そんな管理人は、麻雀でも株式取引でも、「分析」「考察」を得意とするタイプです。麻雀では常に、「どんな手が妥当か?」「誰が好調か?」など、冷静に状況を見つめてゲームを進めます。同じく株式でも、「今の相場の状況は?」「過去の値動きの傾向は?」「ニュースと株価の因果関係は?」といった、客観的な材料で取引を行います。無難ながらも、着実に勝ちに行くタイプだと思います。
同じ理系でもギャンブラーは
最後は、見事「カモ認定」を受けた友人Bと「何もしないで負けていた」友人Cです。彼らは、麻雀でも株式取引でも、良い反面教師になりそうです。意外かもしれませんが、彼らは管理人と同じ理系エンジニアです。
彼らに共通する性質は、「何でもない所で勝負したがる」傾向です。親のリーチ(負けると支払いのリスクが大きい)に、安い手で立ち向かいます。これは、麻雀のセオリーではタブーです。リスクとゲインのバランスが悪するためです。理由を聞くと、「上がりたかったから」「良い手だった」という返事が返ってきます。

ギャンブラーは株式に向かない!?
上記の傾向は、初心者の株式取引そのものに当てはまります。彼らも何の材料がない所で買いにきます。その理由は、「儲けたかった」「上がると思った」。よくある話です。果たして、その根拠は何でしょう?少なくとも、相場の材料がなくては話になりません。根拠のない判断は、エンジニアリングの世界でも御法度です。
さらにタチの悪いことに、友人Bはギャンブル好きです。刺激を求めて勝負をしたがる傾向があります。これは麻雀でも、株式でも致命傷です。麻雀ならリーチ魔。株式や外為取引なら「ポジポジ病」というやつでしょう。タチの悪さは、麻雀の結果に如実に現れました。同じ素人の友人BとCでも、下手にアクションが多い分だけ、Bの負けが込んだのです。
氏か育ちか
氏というのは、生まれ持った性質。育ちというのは、後天的に獲得したスキルを指します。果たして、株式と賭事に必要なものはどちらでしょう。
管理人は両方とも有用で不要だと思います。トレーダーの友人Aの勝負感も、カモ認定の友人Bのギャンブル好きも、どちらも生まれ持った性格でしょう。友人Aの勝負感の良さは、相場におおいに生かすべきでしょう。逆に、友人Bの刺激を求めやすい性格は災いをもたらしています。先天的に、相場にも賭事にも強い性格・弱い性格というものはあるようです。
ただ、それでも重要なのはこれから何をするか=育ちの問題でしょう。運悪く相場に弱い性格を持ってしまった人も、努力次第でなんとでもなると思います。管理人だって、決して相場に向いている性格だとは思いません。それでも、自分の長所を生かすことで、麻雀でも株式取引でも、着実な結果を出しています。同じ理系エンジニアでも、友人BとCよりは一歩抜きんでています。
結局の所、長所を生かして短所を殺す。これこそが相場に適応するために必要なスキルなのではないでしょうか。
なんだか、説教臭くなってしまいましたが、こんなことを考えて麻雀打っていました。とある、夏の日のイベントでした。
コメント
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株を始めて1年になりますが、なかなか奥が深い。ネットをあちこち見ているうちにあなたのHPに出会い、合理的でわかりやすい説明に感銘をうけました。また麻雀との関係考察はなかなか興味深いものですね。
>かじさん
お褒めのお言葉ありがとうございます。
株は本当に奥が深いですね。
管理人も、まだまだ勉強してなくてはならないことがたくさんあります。
でも、なかなか時間が取れません。
相場関係の友人と麻雀を打つと、やっぱり相場のことを考えますね。
記事は、ご参考までに。