日経平均暴落時のチャート大底で仕込む

暴落時の株価底入れを拾う

2016年は波乱の幕開けとなりました。年初から中国市場の暴落に引きづられる形で、日経平均も急落。年末の日経平均19,000円が一気に16,000円を割り込む場面に遭遇しました。

しかし、どのような暴落相場でも底入れはあるもの。先の16,000円を割り込んだ後には大きくリバウンドし、翌日には+1,000円以上の急上昇を見せました。売り方は担がれ、様子見していたネガティブ派は買い遅れ、唯一、底で仕込んだ投資家のみが得をした格好です。

では、底入れの見極めはそんなに難しいのかというと、実はそうでもありません。いくつかの株価指標を見ていれば、幾分か簡単になります。今回は、暴落時の底入れを見極める方法をご紹介します。

  1. 2016年1月の暴落メカニズム
  2. 出来高で底入れを確認
  3. 暴落銘柄の数で確認
  4. 引け後の確認で先物指数を仕込む
  5. まとめ

2016年1月の暴落メカニズム

最初に2016年の年明け早々から発生した暴落相場のあらましを振り返っておきましょう。下記は、この記事を書いている直近の日経平均チャートです。

日経平均株価は年明けから下落

日経平均株価は年明けから下落

ご覧の通り、年明け早々から日経平均株価指数は19,000円からの下落。底値が16,000円ですから、実に15%の下落です。この15%という数字だけでも売られすぎですから底入れを感じさせる指標にはなり得るのですが、いまひとつ信憑性が足りません。今回は、もう少し信憑性のある底入れ指標を紹介していこうという趣旨です。

念のため、暴落のメカニズムを解釈しておくと、根本的な原因は流動性の低下です。例年、正月明けのこの時期は市場参加者が少ない傾向にあります。特に市場の担い手である国内の機関投資家は、まだ正月休みの気分が抜けきっていません。商いの薄い状況が1月の後半まで続きます。

参考記事:年明けは小型株上昇のアノマリー

そんな所へ、外資の売り。中国のバブル崩壊を懸念した海外投資家が利益確定の売りを行いました。商いの薄い所に大きな売りが入ったものですから、株価は急落。売りが売りを呼び、今回の暴落を引き起こしたという寸法です。同じチャイナショックでも時期が違っていれば、もう少しマイルドな下落相場になっていただろうと考えます。

出来高で底入れを確認

さて、暴落の底入れを確認する方法その1。日経平均株価の売買高を確認する方法です。以下のチャートは、日経平均株価の価格推移を出来高と共に示したものです。

日経平均底入れで出来高急増

日経平均底入れで出来高急増

ご覧の通り、底入れの局面では出来高が急増します。投げ売りがピークに達するためですね。出来高の急増が「セリングクライマックス」(暴落局面のピークで大きな売りが生じる最終局面)であったことを示しています。この出来高急増を確認した所が底打ちです。この辺のチャート分析は、以前に下記の記事で語りました。

参考:取引高急増でトレンド転換を読み解く

出来高の推移に関しては、SBI証券ではチャートに表示できますし、松井証券の発行するメルマガなら日々の売買金額を通知してくれます。こうした情報を確認していれば、底入れ反転のタイミングが読めるという訳ですね。

暴落銘柄の数で確認

日経平均底入れのポイントを探る方法その2。ふたつめは投げ売り銘柄の数を数える方法です。セリングクライマックスの局面では、個別銘柄に関してもご多分に漏れず投げ売りが出ています。スクリーニングを行って、そんな投げ売り銘柄の数を数えるのです。

個別銘柄の場合、投げ売りの基準は25日線からの乖離で確認します。一般に、投げ売り局面では25日線からが乖離20%超になると言われています。よって、この基準でスクリーニングを仕掛けます。

暴落時の移動平均乖離銘柄の数

暴落時の移動平均乖離銘柄の数

上記は、いつもの会社四季報CD-ROMのスクリーニング画面です。この画面で確認すると、25日線乖離率20%超の銘柄は以下のようになっていました。

25日線移動平均乖離率:全市場中270銘柄

1月21日の時点で合計270銘柄。ちなみに普段は、この水準にある銘柄の数は20前後しかありません。暴落銘柄の数から分かる通り、投げ売り銘柄が急増してセリングクライマックスを迎えたことが分かります。落ちたナイフが地面に突き刺さったことが分かったので、安心して買いにいくことができる訳ですね。

経験的には、暴落銘柄で底値を判断する場合、総数で200越えしてきたところが転換のサインですね。明確な閾値やトレードの勝率・利益率云々に関しては今後の研究課題です。

引け後の確認で先物指数を仕込む

最後にトレード手法をひとつ紹介します。引け後に日経平均株価の底入れを確認したら、ナイトセッションで先物を買いにいくという方法です。

ここまで述べてきた底入れの確認手法は、情報が確認できるようになるタイミングが日中売買の大引けの後です。底入れを確認できたとしても、個別の銘柄を売買できるのは翌日からになってしまうのです。しかしながら、翌日は大きなリバウンドが予想されますから、できれば早いタイミングで仕込み、リバンウンドの出足をピンポイントでさらいたいところです。

そこで活用するのが指数先物です。指数先物は、例えばIGマーケッツ証券などのCFD取引で仕込むことができます。CFD取引は日中の売買時間の他にもナイトセッションがあるので、引け後のタイミングでも買いにいけるという訳です。こうした口座に少額でも資金を入れておけば、何かあったときにヘッジや先行買いを仕掛けることができます。

参考記事:個別株CFDの活用方法とトレードアイデア

もちろん指数先物を売買することができればCFD取引に限りません。SBI証券なら現物株を担保に指数先物を取引できますし、くりっく365ならミニ建てで少額資金でも買い付けすることができます。要は、チャンスを逃がさないためには時間外取引もできる可能性を残しておこうという話ですね。

まとめ

以上の通り、今回は暴落時の底入れを確認する手法+αを語ってみました。管理人の場合、ちょっとフライングして怖い思いをしましたが、なんだかんだで利益に繋げることができましたね。twitterで事態の顛末を語ってみました。

アベノミクス以降、こうした暴落局面には何回か遭遇しています。そんな時に、今回のノウハウを思い出して頂ければ幸いです。

今回利用した個別のノウハウに関しては、以下の記事も併せてご覧ください。

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コメント

    • taka
    • 2016年 2月 14日

    底入れの見極めは難しいってことですね。

      • wpmaster
      • 2016年 2月 17日

      今回の記事で多少楽になってもらえればと思います。

      他にも
      ・ドル円のリバウンド(円キャリートレードの巻き戻し)
      ・スイスフラン/ドルのリバウンド(安全通貨逃避の巻き戻し)
      など、いくつか参考にできる指標があったりします。

      今回の暴落では上記の指標を複合的に勘案した結果、2月12日の引けで仕込むという荒業を成し遂げました。

        • taka
        • 2016年 2月 21日

        皮肉で言いました。
        「底入れ」「大底」の意味わかってますか?

          • wpmaster
          • 2016年 2月 22日

          ああ。なるほど。
          「暴落時」の「大底」を見極めるという記事なのに、トレンドの底入れと勘違いされたのですね。

          「良い投資家は不毛な議論をしない。」
          「負けているギャンブラーは他人のプレーにケチを付ける。」
          今回の暴落で損をされたのなら、よく勉強されると良いですよ。

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