今回は、新高値を更新した銘柄の取り扱いについて解説したいと思います。高値更新、特に年初来高値を実現した銘柄は上昇モメンタムが強く、買いで臨みたい材料です。ただ、高値更新のあとに押し目なしで上昇することはまれで、一旦、下落に転ずる機会が訪れます。
新高値更新銘柄が、本格的な上昇トレンドが始まるタイミング。それは大口の買いが入ったときです。この大口の買いを見極めるポイントが出来高の増加。このページでは、有望銘柄が本格的な上昇トレンド入りする前のエントリーのタイミングを解説していきます。
- ハウスドゥ(3457)の上昇トレンド
- 新高値更新と念押しの値動き
- 大口の買いで出来高増加
- おまけ
ハウスドゥ(3457)の上昇トレンド
はじめに教材となるチャート銘柄のご紹介から。今回、上昇トレンドを描いた銘柄として解説するのは、ハウスドゥ(3457)のチャートです。つい最近、きれいな指数曲線を描いて株価が上昇しました。
管理人、この銘柄を2000円弱で仕込み4000円で売り抜けるトレードに成功したんです。株価2倍のトレードですね。うまくいった事例として、以前からノウハウを紹介しようと企んでいました。
買いの理由は、ホントもう純粋なチャート分析だけです。民泊関連の注目銘柄というニュースを知ったのは後のことです。その頃はすでに株価は4000円付近。ニュースが出る頃には手遅れで、むしろ新規の買い手に手渡す頃合いでした。
今回は、そんなハウスドゥが上昇トレンド入りする前の買いのタイミング。新高値・念押し・大口買いのメカニズムについて解説していきます。
新高値更新と念押しの値動き
エントリーのタイミングを解説する前に、シグナルが出る前の値動き=セットアップについて語ろうと思います。セットアップというのは何かというと、明確なエントリーが出る前の準備段階のことです。本格的な上昇トレンドを描く株というのは、上昇トレンドの前に特定の値動きを見せます。
ハウスドゥの場合、セットアップの値動きは年初来高値からの念押しの値動きでした。高値更新というのはトレンドブレークの一種です。トレンドブレークには、得てして直後に「念押し」という押し目が発生しやすいのですね。要は、一度ブレークした後に、そのラインを再び試すという値動きが生じるのです。
チャートに書き込んだのは、高値更新を果たす前後の値動きです。大きく上昇して高値を付けたあと、一度戻す値動きがありますね。これが念押しです。この念押しで株価の下げを確認できたところで、セットアップが完了します。
余談ですが、この念押しの下値目安は、価格帯出来高が伸びている水準でした。年初来高値を更新する前の値動きというのはもみ合い相場であったことが多く、多くの売買がなされる傾向にあります。必然的に、価格帯出来高が大きく伸びやすくなります。
価格帯出来高はSBI証券や松井証券のチャートで確認することができます。詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:取引高急増でトレンド転換を読み解く
大口の買いで出来高増加
セットアップが終わったところで実際のエントリーです。といってもタイミングは簡単です。売買高が急上昇したところ。ここが買いのタイミングです。
売買高が急上昇するのには訳があります。大口の買いです。おそらくは機関投資家が高値更新を果たした銘柄に注目していたのでしょう。大口の買いが入ることで需給のバランスが買いに傾き、本格的な上昇トレンドが始まります。
新高値銘柄、年初来高値銘柄というと、高値更新のタイミングでエントリーと誤解されがちです。大口の参加者もそうしたシグナルは見ているのですが、すぐに買ってくるようなことはしません。一旦、株価が下がるタイミングを虎視眈々と狙っている訳です。
我々、個人投資家としては、そんな大口の買いを確認したあとで着いて行けばよい訳です。新高値更新からのセットアップが完了し、大口の買いが入ったらエントリー。高値更新銘柄はウォッチリストにでも入れておいて、買いが入るのをじっくり待ちましょう。
おまけ
今回ご紹介したこの手法。純粋にチャート分析だけでエントリーにいけるので、システムトレードと相性が良いんじゃないかと考えています。
管理人、株歴10数年になって今更売買手法を検証しています。検証ソフトを使ってプログラムを組み、過去のデータを使って売買してみる訳ですね。いわゆるシステムトレードの道です。最近購入を検討しているのが、有名どころのイザナミというソフト。
10万円超もするソフトなのではっきり言って高いのですが、買えないこともありません。とりあえず機能を確認してみて、今回の手法を検証できるようなら買う価値ありかなと考えています。一度、プログラムさえ組めば、シグナルを見るだけで注目銘柄が分かる体制が構築できます。
現在、管理人は2日置きにマザーズ銘柄全てのチャートを見るということをしています。が、正直言って時間的に辛いモノがあります。プログラムさえ組めれば、毎日シグナルを見るだけで済むようになるので、時間の短縮になります。名付けて時短トレード法(?)。
と言う訳で、もし検証がうまくいくようなら記事にしてみようと考えます。期待しないで待ってみてください。
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