ゴールデンウィークと5月の市場傾向

ゴールデンウィークと5月の市場傾向

5月も半ばを過ぎ、日本の株式市場に再び流動性が戻ってきた今日この頃。管理人の建て玉は、GW前のポジション整理で株価下落=含み損となり、悶々とした日々を過ごしていました。今年2015年の連休前のポジション整理は早かったなあ、という印象です。完全に処分のタイミングを間違えました。

まあ、それでも5月も下旬に差し掛かり、日本株は再び上昇しそうな気配を見せています。今回は反省を兼ねて、ゴールデンウィーク前後の動向を備忘録して残します。

  1. 4月の中旬からポジション調整
  2. 連休前はTOPIX買いなし
  3. 5月に買うなら優待銘柄が無難かな

4月の中旬からポジション調整

例年、5月の長期連休を前にすると、機関投資家、個人投資家を問わず、ポジション調整が始まります。調整とはいいながらも、要は休場中は問題が起きるリスクしかない(逆に株価が上がるような要因は出ない)ので、建て玉が決済される動きが出る訳ですね。

今年、2015年のゴールデンウィークは、おおよそ9連休が標準的といった所でしたでしょうか。4月28日から始まり5月6日まで続きました。今年は連休の始まりが早かったので、処分売りも早めに始まったのでしょう。4月も中旬から決済売りが相次いだ気がします。

管理人が持っていた銘柄は、以前も紹介した田淵電機(6624)です。この銘柄もご多分に漏れず、手仕舞いの売りがありました。4月の中旬に高値目安の1400円に差し掛かるも、勢いを失い下落。連休入り前は、安値で落ち着くことになりました。

田淵電機GW前後の値動き

田淵電機GW前後の値動き

反省は、処分売りのタイミングを見誤ってしまったことですね。1400円に到達した時点では上値離れを期待していたのですが、これは検討違いでした。よくよく考えれば、連休を前に暴騰する材料はないのです。処分売りのタイミングが早まる可能性のこと方を考えるべきでした。

連休前はTOPIX買いなし

3月に新規に東証一部に上場した以下の銘柄。順当にいけば、5月の最終営業日がTOPIX買いがあってもよい日でした。

市場変更日企業名証券コード
3/6トランザクション7818
3/6ハイマックス4299
3/9広島ガス9535
3/10魚力7596
3/12日本BS放送9414
3/16蔵王産業9986
3/19三谷産業8285
3/20アルビス7475
3/20内外トランスライン9384
3/23アビスト6087
3/23ジャムコ7408
3/24アイ・エス・ビー9702
3/24エムティーアイ9438
3/26藍澤證券8708
3/31ミクニ7247
3/31ソディック6143

TOPIX買いについてはコチラ

しかし、連休を前にしてか、TOPIX買いもなし。やはり、機関投資家も連休前はポジション構築を控えるのですかね。株式指数との連動性が崩れてしまう気がしますが、セオリー通りと言えばその通りですね。大きな建て玉を動かすのなら、連休に問題が生じるリスクは抱えるべきではありません。

肝心のTOPIX買いは、連休明け5月11日にありました。こちらは、管理人がTwitterでつぶやいています。ホント、こんなときしかつぶやいてませんが。

管理人のTwitterつぶやき

管理人のTwitterつぶやき

5月に買うなら優待銘柄が無難かな

兎にも角にも、基本的に5月というのは株が売られる訳で、買いではいるにはいささか難しい相場になります。理由は色々とはありますが、ざっくりこんな感じでしょう。

  • 外国人投資家の決算による処分売り
  • 連休リスクを忌避してのポジション調整
  • 企業の四半期決算で利益確定
  • この時期の四半期決算は下方修正が多い

いずれを見ても、売りの材料となっているので、5月の株式相場は全体的に上がりづらい傾向があります。暴落する銘柄は、暴落してますしね。シャープなんて、予想以上にやらかしてくれました。セルインメイ(Sell in May)とはよく言ったものです。

そんな中でも、月に買いで入っても有利な戦略が一つだけあります。優待銘柄の仕込みです。特に、3月に権利日を設けている銘柄が程よい価格に落ち着いています。権利落ちを過ぎての売りが一巡し、安値でここから上昇を見込むことができます。

参考:株主優待のアノマリーを利用して高勝率

3月の優待銘柄は、小売業など個人投資家に人気の銘柄が多数揃っています。ついでに、そういった銘柄は年2回の優待を設定している点もポイントですね。次回優待の9月に向けて夏休みを跨いで、再び株価が上がっていく可能性があります。3月・9月の両方に権利日を設けている銘柄を吟味すれば、安定して利益を生むことができそうですね。下落相場も視点を変えれば、良い仕込み時となる訳ですね。

4月・5月の株式相場は、ともかく逃げ場と仕込みのタイミングが肝要です。管理人も、来年以降は神経を尖らせて臨みたいと思います。

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