子供用口座とジュニアNISAの活用方法

子供用株式口座の活用方法を考える

今回は子供用口座を利用したジュニアNISAの活用方法を考えてみたいと思います。

ご家庭にお子様がいるパパ・ママ投資家の方も多いことでしょう。そんな読者の方は、ジュニアNISAの活用方法を考える価値があると思います。お子様の名義で子供用口座を開設し、ジュニアNISAで年間80万円の非課税枠を使いきる方法があるのです。

ただし、このジュニアNISA。結構な制限が設けられています。今回は、その制限に引っ掛からないための工夫と知恵を解説していきたいと思います。

  1. なぜいま子供用口座か
  2. ジュニアNISAは18歳まで出金できない
  3. NISA口座と相性の良い投資法

なぜいま子供用口座か

最初に子供用口座の概要を説明しましょう。子供用口座とは、基本的に親権者が運用する前提で設けられた、未成人向けの証券口座です。SBI証券や楽天証券を始め、基本的に大手の証券会社であればどこでも開設することができます。必要書類は二点だけです。口座開設申込書とマイナンバーを提出するだけで、結構簡単に開くことができます。

さらに、そんな子供用口座を対象にしたお得な制度も存在します。それがジュニアNISAです。年間の取引額80万円までが非課税対象となり、免税されるシステムです。免税期間は最初に投資した年から5年目までです。お子様がいるなら、少なくとも口座だけは作っておいて損はないシステムです。

というよりも、口座開設は早めに行うことをおすすめします。なぜなら、ジュニアNISAには口座開設をできる期限が存在するからです。口座開設の期限は2023年です。子供用口座の活用を考えるなら、それまでに口座開設だけはしておきたいという訳です。実際問題として投資資金のない場合であっても、期限までに口座開設さえしておけば、後々に必要になったときに活用することができるのです。

一般のNISA制度が始まって、早5年が過ぎました。そろそろ、NISA口座の非課税期間が過ぎる投資家の方も出てきたことでしょう。そんな訳で、今回は非課税枠を最大限に活用するジュニアNISAを提案してみようという企画です。

ジュニアNISAは18歳まで出金できない

前述のジュニアNISAですが、一点だけ致命的な欠点があります。それは、題意の通り「子供が18歳になるまで口座から出金できない」という制限があることです。

以下は、ジュニアNISAの利用条件と制限を並べてみたものです。

  • 対象者:日本在住の0歳~19歳
  • 金融機関の変更:不可
  • 取引主体者:主に親権者
  • 非課税投資枠:80万円
  • 非課税期間:最大5年間
  • 口座開設期間:2023年まで
  • 対象商品:一般の株式や投資信託、ETF
  • 払い出し制限:子供が18歳になるまで払い出し不可

対象商品は一般のNISA口座と変わらないので使い勝手は良いのですが、如何せん、18歳になるまで出金ができない点は致命的です。もっとも、これは子供の学費に充てるために設計された制度であることが背景にあるようです。18歳、つまり高校三年生が大学や専門学校の入学費用に使う前提で制度が作り込まれているのですね。

一つの提案としては、80万円の余裕資金があるなら13歳から始めてみてはいかがか?という話です。これなら5年間の非課税期間をフルに使えますし、出金できないリスクを最小に抑えることができます。13歳で中学校入学という節目の時期にピッタリ合っている点もポイントですね。子供の将来を考える、丁度良い時期であると考えます。

NISA口座と相性の良い投資法

最後に投資のお話です。常々思うのですが、NISA口座と相性の良い投資法は、優待銘柄の先回り買いだと思います。簡単に言って、人気のある株主優待の銘柄を優待権利日の前に買おうという方法です。人気の株主優待なら、権利日に向かって株価が上がる傾向があることを利用します。

以下の記事に詳細を書いています。

記事:株主優待のアノマリーを利用して高勝率

ポイントは、以下の点にあります。

  • あまり難しい銘柄選定を必要としない
  • 比較的、勝率の高い手法なので安定して利益を出すことができる
  • 年に数回の投資で済むので、手間を掛けなくてよい
  • 2~3ヵ月の長期に渡って保有する場合もあるので、現物口座と相性がよい

株式投資の初心者でもコツコツと利益を増やすのに向いている手法ということですね。結構、馬鹿にできない手法ですよ、これは。

以上、子供用口座とジュニアNISAの活用方法のご紹介でした。NISA口座と言っても、奥の深いものがありますね。良ければ関連記事も参考にしてみてください。

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