
今回は、いつもと少し違った小判ザメ投資法のお話をします。MSCIの新規採用銘柄に便乗する方法論です。
MSCIというのは、TOPIXのような株価指数の一つです。格付け会社であるモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの頭文字をとったものです。日本株のMSCIインデックスは、およそ300弱の構成銘柄によって算出されます。MSCI Inc.という、社名そのままの格付け会社が構成銘柄の採用・除外を決定しています。
TOPIXと同じように、このMSCI指数に連動するファンドも存在します。というより、海外ではMSCIやisharesのような指数連動投信の方が有名でしょう。昔はこれらの採用・除外で大幅に株価が動いたようです。
当然、銘柄の入れ替えもあります。つまり対象銘柄が指数に採用されるイベントで小判ザメ投資のチャンスがあるという訳です。新規銘柄採用のリバランスで発生する大物買いに便乗しようという魂胆です。
- MSCIの定期銘柄入れ替え
- 指数採用は最終売買日
- 採用・除外銘柄の発表は
MSCIの定期銘柄入れ替え
MSCIは世界的に有名な株価指数です。外国人投資家に言わせると日本株のスタンダードインデックスなんじゃないでしょうか。連動ETFも存在します。結果、MSCIの構成銘柄に採用されるだけでパッシブファンドの投資資金がその銘柄に機械的に注入されます。
このMSCI採用銘柄は、年に4回の定期見直しがなされます。2月、5月、8月、11月のタイミングです。これらの月の中旬に入れ替え銘柄が発表されて、証券業界ではちょっとしたニュースになります。指数採用の旨味を知っている投資家も少なからずいるようで、発表と同時に株価が上昇することもしばしばあります。
加えて、構成銘柄のリバランスを行うタイミングで指数採用銘柄には大商いが発生します。多くの場合が機械的な買い付け圧力による大幅な株高。ここに小判ザメ投資法の便乗買いを行うチャンスがあります。
- 5月・11月:セミ・アニュアル・インデックスレビュー
- 2月・8月:クォータリー・インデックス・レビュー
上記2つのタイミングのうち、今回は5月の定期入れ替えのチャンスが巡ってきます。今回のMSCI版小判ザメ投資法では、この5月の指数採用を対象に記述していきます。
指数採用は最終売買日
MSCI指数の入れ替えがあることが分かったところで、肝心の買い付け日を解説しましょう。
結論から言うと、買い付け日は月末最終日です。最終売買日でもなく、権利付け売買日でもなく、入れ替えのあった月の最終日です。今年2016年の5月であれば、5月31日(火)が買い付け日です。
実は、この買い付け日はMSCIが明確にアナウンスしています。実際に過去の指数採用銘柄の動向を見ても、アナウンス通りに買い付けが行われています。以下は例として2015年2月に指数採用を受けた日本空港ビルディング(9706)のチャートを示します。

日本空港ビルディングのMSCI買い
上記チャートの通り、出来高の増加を根拠に買い付けが行われた事実を確認することができます。出来高の増加が機関投資家の買い付けを示す根拠となる点については、以前の記事で述べました。併せてご覧下さい。
参考記事:機関投資家の買いをチャートで確認する
採用・除外銘柄の発表は
今回期待のかかるMSCI新規採用銘柄をご紹介していきましょう。毎回、2~3の銘柄が採用・除外されています(稀に相場が荒れていると見送られることもあります)。具体的な銘柄については、定期入れ替えの時期になるとニュースで流れます。ネットで検索すれば簡単に見つかると思います。
今年2016年5月の入れ替え銘柄は、まだ予想すら出ていない段階です。例年、MSCI銘柄の採用・除外に関しては予想が出回るのですが、今年は鳴りを潜めていますね。もっとも、わざわざ予想をしなくても、MSCI採用のニュースを待てば良いと思います。ニュースが発表されれば、ファンド買い入れの思惑により値動きがあるためです。
本筋の小判ザメ投資では、新規採用銘柄が確定した時点で的を絞って買いを入れればよい訳ですね。幸か不幸か、5月は株価が下がりやすい傾向にあります。そんな下落相場でも小判ザメ投資家は逃げ道として、MSCI入れ替えが有益なチャンスになると考えます。この記事が読まれた読者の方に利益をもたらしてくれると良いですね。
コメント
- 2017年 2月 07日トラックバック:2月初週はトルコリラ大幅高の法則 | トルコリラの為替投資戦略
この記事へのコメントはありません。