アベノミクス以降、度々起こる日経平均の暴落。今回は、暴落の予兆を予め分析し、先物やETF、個別銘柄の空売りを仕掛ける手法をご紹介します。
2016年6月の現在も、日経平均は暴落の最中です。消費税増税延期の失策評価からのイギリスEU離脱問題がリスクオフ相場を演出しました。このレベルの暴落はアベノミクス以降、もう覚える限り5回目か6回目です。読者の方も慣れっこになってきたのではないでしょうか。
では、以前から予想できていた方はいますでしょうか。管理人は、今回の暴落は初動から仕掛けて利益を出せています(継続)。暴落以前から、日経平均の需要欠如に気付いていたのです。という訳で、今回は暴落予想のチャート分析と空売りの手法を解説します。参考書籍の紹介も行います。
- 日経平均暴落のチャート例
- 暴落前の需要欠如を読む
- 個別銘柄の空売りシグナル
- 空売り手法の推奨書籍
日経平均暴落のチャート例
最初に今回の教材として使用する暴落チャートを共有しておきましょう。2016年6月現在の日経平均指数をお見せします。使用するチャートソフトはalphaチャート。最近、管理人も使い始めました。
ご覧の通り、直近で日経平均が大暴落。イギリスのEU離脱決定が急所突きとなりました。ただ、個人的には「それ以前から暴落は始まっていた」「6月13日の月曜日が既にブラックマンデーであった」と思っています。たらればですけど、EU残留決定でも材料出尽くしで売られていたんじゃないでしょうか。
さて、この暴落は事前に予想できたのでしょうか。当然、答えはYesです。管理人、6月13日の朝にtwitterでぼそぼそとつぶいてます。
暴落前の需要欠如を読む
暴落の予想した根拠。それは需要の欠如です。
暴落前の6月初旬は日経平均全体の売買高が20億円に達しない状況が続いていました。薄商いそのものは、例年6月の傾向通りです。ただ、市場参加者が少ない所もあって、投機筋が相場を動かしやすい月でもありますね。薄商いの状況で大きな売りが入ると、バランスを崩して暴落の一途を辿ります。
そんな今年の6月でも、中旬までは上昇トレンドになりそうな値動きがありました。しかし、チャート分析を子細に行うと、需要がスッカスカであることが分かっていたのです。ここ、今日のポイントです。以下のチャートを見て下さい。需要の多寡を量るために、日々の出来高に赤印をつけました。
赤印は「株価が上昇したのに出来高が減った日」もしくは「株価が下落した上に出来高も増えた日」を示しています。出来高≒株価を動かすパワーです。上がっているのに出来高が減っていれば、上昇パワーが少ない。下落した上に出来高が増えていれば、下落パワーが強い。赤印のある日は、そんな値動きであったことを示しています。
上記のチャートでは、赤印が頻繁に出現しています。株価と出来高の逆転現象が発生しているのです。
赤印が頻繁に出ている期間の上昇トレンドはフェイクです。むしろ、実際の買い需要はスッカスカでしょう。さらに思考を進めれば「現在の株価は足下が弱く、何か起これば一気に崩れる状況にある」という分析することもできます。6月13日の朝一には大きな下落がありましたから、ここで待ってましたとばかりに暴落が始まると予想することができたのです。
通常、トレンドが本物であれば出来高は増加の傾向にあります。買い方と売り方の大喧嘩があった上で、軍配の上がった方に株価が動き始めるためです。これは上昇トレンドでも下降トレンドでも変わりません。一方では「押し」や「戻し」のようなダマシの値動きでは出来高が減少する傾向があります。値動きの方向を決めた参加者が少ないためです。後から大勢の参加者が加わることで、本筋のトレンドを形成するようになります。
個別銘柄の空売りシグナル
個別銘柄にも目を移しましょう。日々の出来高を見ていて、チャートに前述のような出来高の逆転現象を目にしたら要注意です。それまで上昇トレンドを描いてきた銘柄であっても、需要欠如が発生しはじめると株価はピークを迎えます。
具体的な例を見ていきましょう。DLE(3686)のチャートです。
同じく、赤印は「上がっているのに出来高が減少した日」「株価下がって出来高が増加した日」です。
こちらのチャートでも株価と出来高の逆転現象が起きています。株価チャートの天井付近では、既に需要が枯れていたのですね。それまで上昇トレンドを描いてきたとは言え、需要減少で株価がピークを迎えつつあったことが分かります。
余談ですが、このDLE(3686)は昔の記事で買いを推奨した銘柄でした。実際、当時より株価は上がり、予想が当たった訳です。ただ、最後にマザーズから東証一部への昇格が決まった所で材料出尽くしとなりました。ファンダメンタルズ的にも売り抜けor空売りを考えるべき銘柄でしたね。
空売り手法の推奨書籍
最後に元ネタのご紹介。実は、今回の記事は肝心の所を隠して書いてきました。肝心の所とは「空売りを仕掛けるタイミング」と「そのためのインジケータ」です。どういったチャートを使い、どういったシグナルでエントリーすれば良いのかという点は伏せておきました。
重要な部分を伏せた理由は、既に子細が書かれた書籍が存在するためです。書籍の名前は「オニールの空売り練習帳」。こちらの書籍に具体的な空売り手法が記載されています。下手に具体的な手法を書くと、著作権に触れそうなのですよ。
成長株投資で有名なジム・オニールですが、実は売り抜けるタイミングを重要視する投資家ですね。上記の書籍は、そこから派生して空売りを仕掛ける方法論を説いた内容となっています。
暴落が終わったら、優良銘柄のバーゲンセールがやってきます。成長株投資に視線を向けてもよいですね。ジム・オニールに興味を持ったら、成長株投資の書籍「オニールの成長株発掘法」も読んで見るといいかも知れません。
今回の記事は、書かれている分析手法の一部に、管理人のオリジナリティを加えて書き下ろしてみました。ただ、細かい点までは書ききることができません。空売りや売りのタイミングに興味のある方は、推奨書籍を一読されることをおすすめします。難解ですが、理解が進めばチャートの見え方が変わりますよ。
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- 2016年 6月 27日
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