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四季報大口株主で見かけるトラスト銀行とは

四季報大口株主で見かけるトラスト銀行とは

四季報大口株主で見かけるトラスト銀行とは

企業の経営情報を調べるために四季報を読んでいると、大口株主によく見かける名前があります。「トラスト銀行」という株主です。具体的には、日本トラスティサービス信託銀行と日本マスタートラスト信託銀行の2行を指します。長年、その存在と影響力を謎に思っていましたが、金融関係の知人と雑談していて、その実態が分かりました。

結論から言うと、金融資産の運用代行業を行う営利組織のひとつです。特徴的な点は、法人投資家の代理購入や代理運用を主な業務としている点でしょう。ここに大きな秘密が隠されていました。GPIFの存在です。今回は、日本トラスト銀行、日本マスタートラスト信託銀行と年金筋GPIFとの関係性に迫ります。

  1. 大口株主トラスト銀行とは
  2. 大口顧客はGPIF(年金運用独立法人)
  3. トラスト銀がいたら買い
  4. 大口株主トラスト銀行とは

    四季報なんかを読んでいると、頻繁に目にする大口株主がいます。日本トラスティサービス信託銀行と日本マスタートラスト信託銀行です。彼らは、東証一部の銘柄はもちろん、マザーズ市場の中小株でも大口投資家として株主欄に名前が記載されいることがあります。

    単純に分類すれば、彼らは運用委託を主に生業とする信託銀行です。同類の信託銀行としては、大和証券や野村証券の方が有名でしょうか。ただ、トラスティサービス信託銀行やマスタートラスト銀行が一般の信託銀行と異なるのは、法人格の投資機関から代理運用を請け負っている点です。

    年金資産等ファンド管理

    お客様からお預かりした資産管理に係る事務全般を統括管理しており、主な業務としては以下のものがあります。

    1. ファンド(契約ごと)のB/S/P/L管理
    2. 日々の資金繰り等お客様からのファンド内容の照会対応・報告
    3. 制度変更の対応、信託報酬事務
    4. 資金(元本)の管理
    5. 投資顧問等運用会社様への各種サービス提供
    6. 残高報告書作成
    7. 決算書作成
    8. 月次報告書・ディスクローズ資料の作成

    上記は、日本トラスティサービス信託銀行HPからの引用です。彼らの業務は、BtoB(銀行対投資機関)の資産運用を代理で行うことなのですね。一般に知られる信託銀行(SMBCやみずほなど)もBtoBはやっています。それでも良く知られているのは、投信販売を軸としたBtoC(銀行対一般顧客)の業務でしょう。

    投資機関がトラスト銀のような外部機関に運用を委託する理由は色々とあるようです。

    • 単純に買い付けの手間を減らしたい
    • 運用管理の工数を減らしたい
    • 資金源の身元を隠したい

    最後のポイントで「おや?」と思われた方がいるかも知れません。そう。実は投資機関として身元を隠して運用したい組織が世の中には存在するのです。名前を明かしておおっぴらに運用できない投資機関とは一体どんな組織でしょうか。以下に別のアプローチで探ってみました。

    大口顧客はGPIF(年金運用独立法人)

    はい。いきなりぶっちゃけちゃいました。

    そう。身元を明かして四季報なんやらに名前を明かしたくない大口の投資機関と言えば、もうGPIFしかありません。

    2014年度の彼らの運用額は137兆円。そのうち4兆円程度を株式投資に振り向けています。本来であれば彼らの名前が四季報に乱立していて当然です。なのに四季報にGPIFの名前が記載されることは一切ありません。一方で、トラスティ銀やマスタートラスト銀の名前ばかりが頻繁に出てくるのです。GPIFとトラスト銀の両者に繋がりがあることが容易に推測できますね。

    実際の所、GPIFは各トラスト銀に運用委託を続けていることは事実です。同機関から発行されている運用報告書を見れば書いてあります。GPIFは行政法人なので、国民への開示義務(ディスクロージャー)があるんですね。疑い深い方と興味のある方は、GPIFのHPを隅々まで探してみましょう。以下のページから運用報告書を見つけることができるはずです。

    リンク:GPIF(年金運用独立法人)のHP

    トラスト銀がいたら買い

    最後に、今回ご紹介した雑学を株式投資に応用する方法を考えてみましょう。まだ仮説の段階ですが、個人的に東証2部市場やマザーズ以下の銘柄で「トラスト銀」の名前があれば買いかなと思います。理由は、GPIFのアクティブファンドに組み込まれている可能性があるためです。長期での株価上昇を期待することができるんじゃないでしょうか。

    参考記事:GPIFによる株式パッシブ運用の実態

    上記の記事を読んでいただければ分かりますが、GPIFは株式投資のほとんどをパッシブ運用で賄っています。ただ、わずかではありますがアクティブ運用も行っています。アクティブ運用と言えば10年単位での成長を見込んでの投資ですから、長期に渡ってGPIFが買い支えてくれる可能性や持続的な資金供給が期待できます。

    銘柄を東証2部以下に絞るのは、パッシブ運用との区別をつけるためです。繰り返しになりますが、GPIFの株式運用のほどんどはパッシブ運用=株価指数などのインデックス買いです。東証一部以上の銘柄であるとTOPIXを始めとしたインデックスに組み込まれますからね。必ずしもアクティブ運用だとは言い切れない訳です。

    パッシブ運用はパッシブ運用で、別のアプローチでGPIFの買いに乗っかる手法があります。ご存じ、小判ザメ投資法です。こちらについては、以下の記事を参考にしてください。

    参考:TOPIX買いで小判ザメ投資法

    と言うわけで「東証2部以下の中小株でトラスト銀の名前を見かけたら買い」。こんな投資戦略はいかがでしょうか。現段階では、まだ管理人の思いつきです(要検証)。知見のある方がいらしたら、コメントをお待ちしています。

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  • コメント ( 2 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. はじめまして、投資1年生のきっこと申します。素人にも分かりやすいよう書かれていてよみいっちゃいました!!トラスト銀行ってなんだろう思ってたんです!!自分の覚え書きとして、私のブログでこの内容書かせてもらってもよいでしょうか(*^^*)

    • きっこさん

      はい。いいですよ。と言いたいんですが、いかんせんURLの跳び先が404になってしまっています(念のためURLは削除させてもらいました)。

      記事への引用はネットマナーを守っていただければ構いません。引用元の記事URLを記載して下さい。

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