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TOPIX買いの金額規模計算

TOPIX買いの金額規模計算
TOPIX買いの金額規模計算

別途記事で書いた「TOPIX買い」のイベント。今回は、この買い入れ需要の金額規模算出方法を解説していこうと思います。

TOPIX買いの主な担い手は、GPIFです。このGPIFのパッシブ運用の金額規模は、約16兆円。この金額がTOPIX連動ポートフォリオとして、TOPIX採用銘柄全てに注がれます。このデータを利用すると、TOPIX新規採用銘柄へ注入される資金の額を計算することができるのです。

今回は、計算式を使ってTOPIX買いのインパクトを算出する方法を解説していこうと思います。内容は以下の通りです。

  1. TOPIX買いの主な担い手GPIFとは
  2. TOPIX買い金額規模の計算式
  3. 東証一部全銘柄の時価総額
  4. まとめ

TOPIX買いの主な担い手GPIFとは

まず、TOPIX買いの主な担い手であるGPIFについてご紹介しましょう。

GPIFとは、国民の年金を運用する国の期間です。正式名称は、年金積立管理運用独立行政法人。英語で、Government Pension Investment Fundで、頭文字をとって通称GPIFと呼ばれています。

株式取引で重要なポイントは、その運用方法と金額規模です。

GPIFの主な運用手段は、TOPIX採用銘柄のパッシブ運用。つまり、ポートフォリオがTOPIX指数に連動するよう、採用銘柄をそれぞれ一定比率で保有する運用方針を取っています。このため、TOPIX新規採用銘柄があると、その銘柄は自動的にGPIFのポートフォリオに組み込まれます。

そして、もう一つが金額規模。GPIFの運用資金は約16兆円であると言われています。これは、世界で3本の指に入るほどの金額規模です。このため、一つの銘柄に注がれる資金も大きく、ポートフォリオに加わるだけ株価は大きな上昇を見せます。

別途記事の小判ザメ投資とは、このGPIFのTOPIX買いに便乗した投資法です。そのノウハウは、リンク先の記事を呼んで頂くとして、ここでは新規採用銘柄に注入される資金の大きさを計算する方法を解説します。

TOPIX買い金額規模の計算式

早速ですが、金額規模の計算式をご紹介します。計算式は下記の通りになっています。

TOPIX買いの金額規模計算式

TOPIX採用銘柄の運用規模(円)
=パッシブ運用全体の資金(円)×運用比率(%)

運用比率(%)
=株式銘柄の時価総額(円)×浮動株比率(%)÷東証一部全銘柄の時価総額(円)

式の意味としては、保有する資金でTOPIX指数のミニ版を作るイメージでしょうか。運用比率に準じて、各TOPIX銘柄に資金を割り振るように買い付けを行うようです。

式中の各項目について、少し解説を加えていきましょう。

パッシブ運用全体の資金

これは前述のGPIFが運用する資金16兆円に加え、証券会社、信託銀行が運用する資金が4兆円程度あると言われています。

つまり、計20兆円。

この金額がパッシブ運用として市場に投入される資金の総額です。この数字を計算に用います。

株式銘柄の時価総額

企業の時価総額を示す金額です。これは、四季報を参照すると記載されています。

ただ、四季報四季報の発表時からデータが古くなることもあります。というのも、時価総額というのは、日々の株価の変動で金額が変わるものであるからです。その場合は、以下の計算式で最新の金額を計算することもできます。

時価総額=株価×発行済み株式数

浮動株比率

特定の銘柄のTOPIX指数への寄与度は、市場に供給される株式の量によっても左右されます。この供給の度合いを示すのが浮動株比率です。これも四季報を参照すると記載されています。

冒頭の式をご覧の通り、浮動株比率が高いほどTOPIXへの寄与度が高くなります。このため、流動性の高い銘柄ほどTOPIX買いで多く買われ、狙い目であると言えるでしょう。

東証一部全銘柄の時価総額

TOPIX指数というのは、東証一部上場全銘柄の時価総額・株価から割り出されます。

この総額が約275兆円。この数字を計算に利用します。

金額規模算出の具体例

では、具体的な例を出して計算を行ってみましょう。ここで挙げる銘柄は、オルトプラス(3672)です。2014年3月に東証一部に指定され、翌月TOPIX指数に組み込まれました。

この銘柄の時価総額は163億円。浮動株比率は34.7%です。どちらも、四季報から抜粋したデータです。このデータでみる限り、新規に東証一部指定を受けた銘柄の中では、比較的インパクトが大きくなりそうな銘柄です。

具体的な計算を進めましょう。四季報のデータと市場全体のデータを合わせると、以下の数字が計算の材料となります。

買い入れ需要の計算に必要なデータ
  • パッシブ運用全体の資金:20兆円
  • 東証一部全銘柄の時価総額:275兆円
  • オルトプラスの時価総額:163億円
  • オルトプラスの浮動株比率:34.7%

このデータを計算式に放り込みます。

オルトプラス(3672)のTOPIX買い入れ需要計算

オルトプラスの運用比率(%)
  =株式銘柄の時価総額(円)×浮動株比率(%)÷東証一部全銘柄の時価総額(円)
  =163億円×34.7%÷275兆円
  =0.002057%

オルトプラスの運用規模金額(円)
  =パッシブ運用全体の資金(円)×オルトプラスの運用比率(%)
  =20兆円×0.002057÷100
  =4.11億円

運用比率だけで見ると、一見わずかな大きさであるかと思います。しかし、投入資金のマスが大きいため、金額として億単位となります。

オルトプラスの買い入れ需要は約4億円。普段は売買代金約2億円/日程度です。つまり、TOPIX買いによって丸々2日分の金額が一方的に買い方に投入されるという訳です。個人投資家としては、それだけ買いが入れば十分な訳で、TOPIX買いの日は利益を出すチャンスとなります。具体的なと取引手法については、「TOPIX買いで小判ザメ投資法」の記事をご覧ください。

まとめ

以上の内容をまとめます。

  • TOPIX買いの主な担い手はGPIF。
  • GPIFのパッシブ運用は約16兆円の規模。
  • 証券会社、信託銀行の資金と合わせて、市場全体のパッシブ運用の規模は約20兆円。
  • TOPIX採用銘柄の運用規模(円)=パッシブ運用全体の資金(円)×運用比率(%)
  • 運用比率(%)=株式銘柄の時価総額(円)×浮動株比率(%)÷東証一部全銘柄の時価総額(円)
  • 東証一部全銘柄の時価総額は約275兆円
  • 株式銘柄の時価総額と浮動株比率は四季報をチェック
  • 新規の東証一部指定銘柄が発表されたら要チェック。運用規模を計算しよう。
  • 運用規模が大きいようなら小判ザメ投資の狙い目。
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