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ビックカメラの株価が優待権利落ち後も上がった理由

ビックカメラの株価が優待権利落ち後も上がった理由

ビックカメラの株価が優待権利落ち後も上がった理由

最近、株価が上がっていたビックカメラ(3048)。特に、株主優待の権利日(8月末)を過ぎた後も、堅調に株価が上がり続けました。以前の記事で同銘柄を取り上げたせいか、株価上昇の理由を探して、本ブログを訪れる方が多いようです。

そこで、このページでは、ビックカメラの株価が、株主優待の権利落ち後も上昇を続けた理由について解説したいと思います。

  1. 優待両建てに伴う信用売り玉の解消
  2. 株式分割を好感
  3. 営業利益の上方修正
  4. JPX400除外で今後はどうなる

優待両建てに伴う信用売り玉の解消

ビックカメラの株価が8月末からも上がり続けた理由の一つが、信用建て玉の解消でしょう。以前の記事に書いた通り、ビックカメラは信用売りが膨らみ、逆日歩が発生していました。

参考記事:ビックカメラ(株主優待銘柄)の空売りを踏みあげる

信用売りの建て玉が増えた理由は、株主優待のただ取り手法が蔓延していたためであろうと考えます。両建てによる優待ただ取りでは、現物買い・信用売りを行います。このため、信用売買は、売り玉が増えても買い玉が増える要因が生じません。

売り玉ばかりが増えれば、逆日歩が発生します。逆日歩が発生すれば、売り玉を持っているだけで損失が生じるので、解消せざるを得ません。結果、信用売りの解消により、買い戻しが進んだのでしょう。これが株価が上がった一つの理由であると考えます。

株式分割を好感

2つ目の理由が、株式分割です。株式分割というのは、一単元当たりの金額を安くするために、1つの株式を2~100程度の数に分割することです。

一般的に、株式分割は株式の材料として好感されます。その理由は、流動性が向上するためです。一単元当たりの金額が下がるので、少額で買うことができるようになります。すると、資金のない投資家も株を買うことができるようになります。

ビックカメラは、株式分割を2013年10月に実施しています。これに伴い、株式が100分割されました。結果、一単元当たりの購入価格が10万円程度となり、お手頃価格となりました。

小売業の株式銘柄は、個人投資家が高い比率で保有していることがよくあります。特にビックカメラは、個人投資家の比率が高いので、単元当たりの株価が下がって、購買意欲を掻き立てたのでしょう。

営業利益の上方修正

最後に、ここが根本的な上昇要因であると思います。営業利益の上方修正です。

ビックカメラに限らず、小売業は全般に渡って消費税増税によるマイナスの影響を受けると言われていました。増税に伴って、商品の価格が上昇。消費全体が冷え込むことが予想されたのです。

しかし、社会全体がアベノミクス景気に浮かれていたせいか、比較的、消費の減少はクローズアップされませんでした。むしろ、円安による材料費・燃料費の高騰により、商品価格を上げたメーカーが多い位です。

ビックカメラは、10月6日に半期決算を発表しました。これに伴い、今期の決算予想も公表しました。結果は、以下の通りです。

ビックカメラの半期決算

売上高予想 829800百万円(前回予想+168000)
営業利益予想 19060百万円(前回予想+42600)
純利益予想 9850百万円(前回予想+2150)

売上高、営業利益、純利益ともにプラスの予想。いわゆる、決算予想の上方修正が行われた訳です。つまりは、業績が良かった訳で、これは問答無用で株価が上がる要因になります。

JPX400除外で今後はどうなる

以上の通り、ビックカメラは株価好調となる要素が揃い、10月初旬まで株価が上昇し続けました。もっとも、その順調さもここまでかも知れません。一旦、押し目が入っても良さそうです。

その理由の一つは、主題の通りJPX400の構成銘柄から外れたことです。JPX400というのは、東証一部上場銘柄から400選された株価指数です。この指数の算出に寄与する構成銘柄から、ビックカメラは外れてしまいました。

理由はともかく、株価指数の構成銘柄から外れるというのは、株式銘柄にとって印象があまりよくありません。実質的にも、指数をベンチマークとした投資信託から外れてしまうので、投資機関から売りが出そうです。以下はSBI証券のチャートです。

ビックカメラ(3048)株価に押し目到来か

ビックカメラ(3048)株価に押し目到来か

一方で、決算予想の上方修正で割安になった事実もあります。利益が向上すると、PERが下がります。結果、割安感が出てきます。しかし、低PERとなっても、株価の上昇には時間がかかる傾向があります。確かに、現在のPERは17倍と、「まあ、高くはないよね」というレベルにあります。ただ、相場全体の雰囲気として見たとき、この水準のPERは特段の材料がなければすぐには買われません。株価が上昇したとしても、少し時間がかかります。

という訳で、短期的には売りの材料。長期では買いの材料があります。結論として、「一旦、押し目が入るかも」という相場感が導かれる訳です。

10月18日の現在、日経平均は15,500円の壁を割って、今後の行く末に疑問符が投げかけられました。この状況なら、高値の間に売り抜けるのも、一つの選択肢であると考えます。

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  • コメント ( 2 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. 丁寧な解説をありがとうございます。
    株取引を始めたばかりのビギナーなので大変勉強になりました。
    いまほかの記事も拝読させていただいています。
    お気に入りにも登録させていただきますね。

  2. ままこさん

    コメントありがとうございます。
    本ブログでは初級者の方から上級者好みのネタまで様々な内容を扱っています。

    分からないことがありましたら、またコメントで質問して下さい。
    今後ともご愛読のほど、よろしくお願いします。

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